自宅の庭で育てたヨウシュヤマゴボウの果汁で染めた糸で編んだ、アフガン編みルームシューズ。

ヨウシュヤマゴボウの赤紫は染まってもじきに退色すると言われています。でも、その果汁の色はうっとりするほど鮮やかに濃く、何とか色の寿命を長くすることはできないものかと、昨年からいろいろな方法を試してきました。現在は、確かに退色は見られるものの、嫌な色にくすんだりがっかりするほど薄い色になることはない状態。むしろ明るい柔らかな色に変化していると感じています。

今回のシューズには温度、媒染剤、染色時間などの条件を変えて染めた深い紫、茄子紺、落ち着いたピンク、赤紫、灰緑の５色とムラサキゴテンで染めた淡いクリームベージュを使い、既製のモーヴと合わせました。（下段右端の写真をクリックして、ぜひ拡大してご覧になってください！）

１年後はどんな色に変わっているのでしょうか？
そんな不安定な色を「オモシロいではないか」と所望してくださるお客さまがいらしたので、晴れて形にすることができました。

オーダーをくださったお客様に、しっかりと育ってくれた植物たちに、深く深く感謝。
自分はこの上なく幸せです。