今年（2013年）の５月に染めたリリヤンコットンで編んだアフガン編みのスリッポンです。

甲のココア色は元気よく伸びる藤のツルと若葉から染めました。しずく型のホールを開けて涼やかな女性らしさを出しました。
履き口の明るいイエローは、同時期に藤の若葉で染めた色。染液の煮出し方や媒染の違いで、同じ時期の同じ植物からこんなに違う色が得られるのです。色の堅牢度はどちらの色も比較的良いと思われます。
藤の花のような色の化繊の糸はキラキラした柔らかな糸。麻の深いグリーンを添えて藤という植物の力強く奥深い魅力を少しでも表現したいと考えました。

かかとは柔らかな麻糸で足首側に傾けて編んであります。甲の内側は極細の麻糸を使ってあり、底はたこ糸。爽やかな履き心地です。

自分の足は21.5cmで写真のものは23.5cm用に編んだものなので、着画像ではソックスの上に履いていますが、通気性がよくさらっとしているのでぜひ素足で履いていただきたいなと思います。

※着用イメージは 23.5cm の物の先端に詰め物を
   し、ソックスを2枚重ねて履いています。

※草木染めは色止め加工をしていますが、お洗濯
   や日光に当たることで徐々に退色してゆきま
   す。お洗濯の際は強くこすったりせず、中性
   洗剤を使用することをお薦めします。